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クローズ髪型完全ガイド|キャラ別スタイルと再現セット術

By Eleanor Gray

「クローズ」という漫画を語るとき、ストーリーや喧嘩の迫力だけでなく、必ず話題になるのがキャラクターたちの髪型だ。ワイルドで個性的、それでいてどこかスタイリッシュ。1990年から1998年にかけて『月刊少年チャンピオン』で連載された高橋ヒロシの漫画で、超不良校「鈴蘭男子高校」に転校してきた主人公・坊屋春道が、様々な強敵と喧嘩を重ねて友情を育んでいく物語として、今なお絶大な支持を集めている。そしてその人気を語るうえで、各キャラクターの髪型は切り離せない要素のひとつだ。

クローズ漫画のキャラクターたちの個性的な髪型

クローズが「髪型の教科書」と呼ばれる理由

「クローズ」のタイトルは"閉じる"を意味するcloseではなく、カラスの複数形(CROWS)に由来している。その名の通り、作品全体に野性的でダークなエネルギーが漲っている。そしてそのエネルギーを最も直感的に表現しているのが、登場人物たちの頭部、つまり髪型だ。

不良漫画のキャラクターデザインにおいて、髪型はキャラクターの「格」を示すバロメーターとして機能する。リーゼント、スキンヘッド、金髪、オールバック。それぞれが語る無言のメッセージは、言葉以上に雄弁だ。王道的不良漫画でありながら、「主人公が不良ではない」「主人公がいじめられっ子ではない」などの異色の設定・展開を散りばめており、今なお不良漫画の金字塔のひとつとされていることが、この作品の髪型文化が長く語り継がれる理由でもある。

主人公・坊屋春道の髪型 - 金髪オールバックの圧倒的存在感

クローズの主人公、坊屋春道といえばまず浮かぶのが金髪だ。主人公の坊屋春道は金髪のオールバックスタイルで、明るくお調子者な性格だが、基本的には平和主義者。喧嘩を売られた場合にのみ反撃し、友人のためには危険を顧みずに行動する。この髪型が絶妙なのは、見た目の威圧感と内面の人間らしさのギャップを視覚的に際立たせているところだ。

金髪オールバックというスタイルは、90年代の不良文化を象徴する髪型のひとつ。ただ春道のそれは単なるヤンキースタイルではなく、どこか生命力にあふれた明るさを持っている。読者が春道に惹かれるのは、その金髪の下にある「普通の熱さ」を感じ取るからかもしれない。

金髪オールバック男性ヘアスタイルのイメージ

映画「クローズZERO」が生んだ新定番スタイル

2007年10月公開の映画「クローズZERO」は、1990年代に連載された人気漫画「クローズ」を原作とした不良映画で、小栗旬さんはオリジナルキャラクター「滝谷源治」を演じている。この映画が一種のヘアスタイル革命を起こしたことは、ファンの間では有名な話だ。

映画で小栗旬さんは、少し長めの髪をオールバックにして、さらにサイドを刈り上げた髪型に仕上げている。喧嘩が強そうなイメージを持ちつつ、スタイリッシュさも兼ね備えている。これまでにない新たなオールバックの髪型として、真似する人が続出した。

当時まだ一般的ではなかったこのスタイルが、映画の公開とともに若者の間で急速に広まったのは偶然ではない。サイドを刈り上げつつのオールバックの髪型は、当時あまり流行っていなかったので、同映画を見た人は新鮮に見えたのだという。映画という媒体が持つトレンド発信力を、まさに体現した事例だった。

滝谷源治スタイルを美容院でオーダーする方法

「あの髪型にしたい」と思っても、美容師にうまく伝えられないのが悩みどころだ。前と後ろの髪だけを残して、サイドはバリカンで刈ってくれるようオーダーすれば完成だ。案外簡単にオーダーできるが、説明不足だと全く異なる髪型になる可能性がある。

最も確実な方法は、やはり写真を持参することだ。「上手く伝える自信がない」または「説明下手」な人におすすめのオーダー方法は、小栗旬さんの写真(または画像)を持っていくこと。言葉で説明するよりより伝わる可能性が高くなる。スマホで映画のシーンをスクリーンショットしておけば、スムーズに伝わるはずだ。

スタイリングについても押さえておきたい。前髪にジェルを付けて、前髪を後ろに持っていけばセットは完了。オールバックが特徴の髪型なので、ジェルはキープ力が高いものを選ぶことをおすすめする。崩れた時のために、出先にジェルを持っていくことも良いだろう。

サイド刈り上げオールバックのセット方法イメージ

クローズZEROの俳優・小栗旬のヘアスタイル変遷

クローズZEROにおける小栗旬の髪型は、彼自身のキャリアとも深く結びついている。ドラマ『花より男子』の花沢類役でブレイクし、『リッチマン・プアウーマン』『クローズZERO』『銀魂』など数々の代表作に出演してきた小栗旬さんは、作品によってガラッと印象を変える変幻自在なヘアスタイルも多くのファンを引きつけている。

映画『クローズZERO』の芹沢軍との対立シーンなど、クールでワイルドな役柄によく似合う髪型で、キレのある男らしさを演出でき、スーツにもカジュアルにも似合うスタイルだ。このような汎用性の高さが、「クローズ系ヘアスタイル」がコスプレやファッションの文脈でも語られ続ける理由のひとつだろう。

クローズ世界観を支える「不良髪型」の系譜

クローズの世界には、主人公以外にも個性的な髪型を持つキャラクターが数多く存在する。リーゼント、パンチパーマ、モヒカン、スキンヘッド。髪型一つひとつが、そのキャラクターの出身地域、所属する派閥、戦い方の哲学までを雄弁に語っている。

続編ではパンチリーゼントに変わったキャラクターもおり、兄弟そろって『クローズZERO』と『クローズZERO II』で髪型が変わったという記述があるように、物語の進行に伴ってキャラクターの髪型が変わること自体が、成長や転換点を示す演出として機能している。ただのビジュアル的な変化ではなく、ストーリーと一体化した髪型の変遷だ。

鳳仙学園のトップが率いる「武闘派スキンヘッド軍団」という表現も印象的だ。スキンヘッドという極限まで削ぎ落としたスタイルが、その集団の純粋な暴力性と規律を体現している。クローズにおける髪型は、常に「そのキャラクターの哲学」だ。

クローズ髪型が現代ファッションに与えた影響

90年代の不良漫画が描いた髪型が、なぜ今も語られるのか。答えはシンプルで、そのスタイルが「強さと美しさの両立」という普遍的な魅力を持っているからだ。刈り上げサイド、オールバック、金髪といった要素は、現代のバーバースタイルやストリートファッションと自然に交わる。

実際、映画クローズZEROの主役・滝谷源治(小栗旬)のヘアスタイルはマンバン的な要素も含んでおり、数年前から一気に流行ったマンバンも、かなり定着してきたという背景がある。クローズが種をまいたワイルド系スタイルが、時代の変化とともにさまざまな形で現代のヘアトレンドに吸収されているとも言える。

また、2007年公開の映画「クローズZERO」に主演で出演した小栗旬さんの髪型がかっこいいと、公開から10年以上経っても根強い人気があるという事実は、そのスタイルの完成度の高さを物語っている。流行に左右されない「本質的なかっこよさ」を持つスタイルだからこそ、世代を超えて支持され続けているのだ。

現代バーバースタイルのワイルドな男性ヘアスタイル

クローズ髪型を再現するためのスタイリング比較

スタイル名 特徴 使用するスタイリング剤 難易度
金髪オールバック(春道スタイル) 全体を後ろへ流す、ボリューム感あり 強キープジェル・ワックス
刈り上げオールバック(源治スタイル) サイドをバリカンで刈り、トップを後ろへ 高キープジェル 低(要バリカン処理)
リーゼント 前髪を高く立ち上げ、後ろへ流す ポマード・ハードジェル
スキンヘッド 全剃り、または極限の短さ 不要(保湿クリームのみ) 低(要覚悟)
パンチリーゼント パンチパーマをかけたリーゼント ポマード 高(要パーマ施術)

クローズ髪型をコスプレや日常に取り入れるコツ

コスプレイベントでクローズキャラクターを再現したいなら、髪型のクオリティが仕上がりを左右する。特に坊屋春道の金髪オールバックは、ウィッグを使えば手軽に再現できる。色はゴールデンブロンドよりもやや明るいイエロー系が漫画のイメージに近い。

日常使いとして「クローズっぽさ」を取り入れるなら、全振りしなくていい。サイドをすっきり刈り上げてトップにボリュームを持たせるだけで、自然と「男らしくてスタイリッシュ」な印象が生まれる。ジェルで後ろに流せばよりクローズZERO感が増し、前に下ろせばモダンなビジネスカジュアルにも対応できる。要は、構造さえ作ってしまえば、アレンジの幅が広いスタイルだということだ。

ウィッグを使わないリアルな再現を目指す場合、まずブリーチや脱色で色を明るくするところから始める必要がある。プロの美容師に相談し、頭皮へのダメージを最小限に抑えながら進めることを強くすすめる。髪へのダメージを無視して突き進むのは、クローズのキャラクターたちのように見えて、実は彼らとは全く違う無謀さだ。

漫画から映画、そして現代へ受け継がれるクローズ髪型の本質

現在も別の作者によって複数のスピンオフ作品が作られており、伝説の不良漫画と言っても間違いないクローズ。その影響力は髪型という身近な文化にまで及んでいる。漫画の中で記号として機能していた各キャラクターの髪型が、実写映画を経て現実のヘアトレンドに流れ込み、今では「クローズ系」というひとつのスタイルカテゴリーとして認識されるまでになった。

強さを見せるのに言葉はいらない。髪型ひとつで、その人間の立ち位置と哲学が伝わる。それがクローズという作品が30年以上にわたって語り継がれてきた証のひとつだ。坊屋春道の金髪、滝谷源治の刈り上げオールバック、そして数多のキャラクターたちのリーゼントやスキンヘッド。それらはすべて、高橋ヒロシが描いた「男の美学」の産物だ。

クローズ髪型を再現したいと思ったとき、それは単なるコスプレや真似事ではない。その髪型が体現している「折れない強さ」「仲間への誠実さ」「自分のスタイルを貫く意志」を、自分なりに解釈して表現するということだ。スタイルとは、いつだって生き様の延長線上にある。